【タスマニア】シグネットのキャラバンパークでテント生活

Cygnet Caravan Park タスマニア

 
ロンセストンのベリーファームを辞め、ホバートよりも更に南のCygnetという町に来ました。

隣町のHuonvilleにあるサーモンファクトリーで働くためです。その時はまだインタビューを受けただけでいつから仕事が始まるかわからなかったのですが、違う日に健康診断とインダクション(説明会)を受ける必要があり、その都度ロンセストンから片道3時間かけてくるのは大変だったため思い切って移動してきました。
 
 

Cygnetは、ファクトリーのあるHuonvilleから車で15分。

小さい町ですが、IGA(スーパーマーケット)、薬局、図書館、ガソリンスタンドなどあるので生活には困りません。いくつかお店やバーもあります。
 

 

なぜHuonvilleでなくCygnetに住むことになったのかというと、アコモデーションが見つからなかったから!

Huonville周辺には”タスマニアンドリーム”で有名なチェリーファームがたくさんあって、12月〜1月は働きにきたバックパッカーであふれ返ります。わたしが移動してきたのは1月の下旬。まだチェリーのシーズン中だったため、かろうじて住めたのがCygnetのキャラバンパークだったのです。
 

Cygnet Caravan Park
料金:1日10ドル、1週間60ドル(テントの場合)
シャワー:1ドルで4分利用可
Wi-Fi:なし
住所:Mary St, Cygnet, Tasmania 7112
 
Cygnetにもチェリーやストロベリーファームがあるので、ここでもテントを張るスペースを見つけるのが難しいほどの人数が暮らしていました。

キャラバン(キャンピングカーの中に泊まる)は満室。残された選択肢は自分の車かテントで寝るだったけど、わたしは車がなかったのでテント一択(T_T)
 

予想だにしていなかったテント生活の始まり。
 

 
一緒に移動してきた台湾人2人、韓国人、フランス人と、唯一空いていたキャラバンパークの入口からすぐのところにテントを寄せ合って張ることに。
 

わたしは2人用の小さいテントをKマートで15ドルくらいで購入。(写真左)

2人用とうたっていますが実際は1人で寝てちょうどいいサイズです。2人で寝るのであれば3人用以上の大きさを買うのがおすすめ。
 
 

サバイバルテント生活

 
テントで寝るのなんて小学生のキャンプファイヤー以来。普段キャンプなんてしないけど、友達がSNSに上げるキャンプの様子がすごく楽しそうなので、ちょっとワクワクしていました♪

が、それも束の間、初日の夜からテント生活の厳しさを思い知るのでした。キャンプは1日だから楽しめるのかもしれません。(涙)
 
 

昼間は暑くて夜は寒いタスマニアの夏

 
この時期、タスマニアの気温は昼間でも23度前後。日本でいう北海道のようなところなので、オーストラリア本土よりも涼しくて過ごしやすいのですが…

夜がめちゃくちゃ寒い!!!
 

真夏なのに夜になるとダウンが必要なくらい寒い!本当に!特に深夜から明け方にかけてが一番冷え込んで、気温が10度以下になった日もあると思います。白い息出たからね。

わたしはヒートテック、ウルトラライトダウン、コート、着れるものは全て着て、ズボンも2枚はいて、ブランケット2枚かけて寝ていたけどそれでも寒かった!いつでもどこでも寝れるのがちょっとした特技なわたしですら、あまりの寒さと強風で朝まで熟睡できた日はありません(;_;)
 


 
夜中にトイレに行きたくなっても、テントの場所からトイレまで結構離れていたのでそこまで歩くのが億劫でした。(写真右奥に小さく見える緑の屋根の建物がトイレ)

15ドルの薄いテントで夜過ごすのは本当に辛いです。車の中ならそこまで寒くはないので、車を持っているのであれば車中泊をおすすめします!
 
 

世界一空気が綺麗なタスマニアの星空

 
夜中に目が覚めてしまった時に癒されたのが満天の星空。

あたりは真っ暗で遮るものもないから、プラネタリウムのようにはっきりと空いっぱいに星が見える!生まれて初めて見た天の川は、本当に感動!♡
 

 

タスマニアは”世界で最も空気が澄んでいる場所”と言われていて、星空もとーっても綺麗!その星空を毎日見られるなんて贅沢。これがキャンプの醍醐味か〜と思いながら、よくシートの上に横になって眺めていました。

テント生活をしていなかったら、こうして夜中に外に出ることも、こんなに綺麗な星空を見ることもなかっただろうなと思うと、この生活も悪くないなと思えました。
 
 

キャラバンパークの設備

 

4分しか使えないシャワー

 
寒さの次に嫌だったのがシャワー!
まずシャワー浴びる度に1ドルが必要だから、コインがなかったら買い物してくずすかキャラバンパークのオーナーに両替してもらわないといけないのがすごく面倒くさい!
 

わたしは普段からお風呂の時間が長くて、しかも髪もロングだから、4分じゃとても終わらなかったです。なので日中の暖かいうちに水シャワーで済ませることもありました。水ならお金入れなくても出てきます。

女性のシャワーは2つしかなかったけど、みんなすぐ済ませるから人数のわりに混まなかったです。
 
 

キッチン

 

 
キッチンにはコンロと冷蔵庫が7〜8個、電子レンジ、ケトル、洗い場が2つ。キッチン内と外にテーブルがいくつかあります。毎朝管理人さんが清掃してくれるので比較的綺麗。ちなみにコンロは自分で火をつける必要があって、毎回誰かにライターを借りてました。
 

オフシーズンなら十分快適に使えると思いますが、ハイシーズンは冷蔵庫がいっぱいになり、自分の調理器具や調味料を置いておくスペースもありません!
 


 
唯一キッチン内には無料で使えるコンセントがあるため、みんなここで携帯の充電をします。置いてある携帯の数が尋常じゃない!笑

置きっ放しにしている人もたくさんいましたが、盗まれた話は聞いたことがないので治安は悪くないと思います。食料はその辺に置いておくとなくなります。
 
 

洗濯は手洗い、乾燥は道端で

 
キャラバンパーク内に洗濯機と乾燥機はいくつかありますが、1回4ドルかかるため雨の日が続いたときだけ友達の服と一緒に洗濯機で洗って、天気のいい日は手洗いしていました。仕事していなかったから少しでも節約したかったのと、時間は持て余していたので。
 

これがめちゃくちゃ大変!

洗濯機がなかった時代はこんな思いして毎日洗ってたのか…でも世界中に洗濯機が使えない国なんてまだいっぱいあるよね…と自分が日頃どれだけ恵まれた環境にいるのか実感します。
 


 
一応物干し竿もあるのですが、かなりの大人数が住んでいるのにも関わらず一つだけ!まったく使い物になりません。笑

わたしは洗濯ロープをテントの近くの木やポールに繋げて干してました。
 
 

”普通の生活”に感謝できるようになった

 
約2週間のテント生活を経て、ようやくHuonvilleのシェアハウスに移ることができました。その家も町から15分以上離れたところにあって、キッチンからは馬と目が合うようなド田舎だけど、これ以上ない幸せを感じながら過ごしています。
 

家の目の前はこんなところ↓


 

暖炉のある部屋、暖かいシャワー、火が使えるキッチン。洗濯機もWi-Fiもある。当たり前にあると思っていたものは当たり前じゃない。今ではちょっとしたことでも幸せを感じます。

電気が使える幸せ。外に出なくてもトイレに行ける幸せ。布団の上で腰が痛くならずに眠れる幸せ。雨が降っても濡れない幸せ。最高です。全ての生活環境に感謝!
 

今までだって自分は不自由ない生活をしてるってわかってはいたけど、実際にそれらがない環境で生活して初めて、心の底から感謝できました。寒さと不便さに耐えたテント生活は、わたしにとって意味のある時間だったんだなと今となって思えます。
 

▼サーモンファクトリーの仕事についてはこちら





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